日記
実りの森のグレン「ともだちのたね」解説|マンゴーから生まれた友情の物語

「ともだちのたね」は、実りの森のグレンの中でも特別な一話です。
今振り返ると、この物語を通して実りの森のグレンの作り方そのものが形になったように思います。
どんな物語がグレンらしいのか。
どうやって果物を物語にするのか。
制作当時はまだよく分かっていませんでした。
しかし、一つだけ決めていたことがあります。
それは、
「最初にあるのは果物」
ということ。
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【最初にあったのは友情ではなくマンゴー】
ともだちのたねのテーマは友情です。
しかし、最初から友情の物語を作ろうとしていたわけではありません。
最初にあったのはマンゴーという果物でした。
マンゴーについて調べている時、花言葉の中に「友情」という言葉を見つけました。
さらに調べていくと、
「マンゴーの木の下で友情を誓う」
という言い伝えがあることを知りました。
私はその話に強く惹かれました。
果物には甘さや美味しさだけではなく、人の想いや文化が込められている。
そんなことを改めて感じた瞬間でした。
そして、
「もしグレンがこの話を聞いたら、どんなことを思うだろう?」
そんな発想から物語が始まりました。
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【実りの森のグレンの作り方ができた物語】
今では、実りの森のグレンの制作手順はほぼ決まっています。
まず果物を決める。
その果物の花言葉や特徴、文化や歴史を調べる。
その中から今回描きたいテーマを見つける。
ミスター・ポムが果物の不思議を語る。
みんなで果物を食べる。
グレンが何かに気付く。
そして最後に、ふしぎのたねが芽を出す。
この流れが初めてはっきり形になったのが、「ともだちのたね」でした。
今思えば、この作品は実りの森のグレンというシリーズの設計図になった物語だったのかもしれません。
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【グレンの成長は目的ではなく結果】
実りの森のグレンでは、最初から子どもの成長を描こうとしているわけではありません。
むしろ私が興味を持っているのは果物の方です。
マンゴーにはどんな意味があるのだろう。
なぜ人は昔からその果物を大切にしてきたのだろう。
どんな文化や言い伝えが残っているのだろう。
そんなことを調べているうちに、自然と物語が生まれます。
そして、その過程でグレンの心にも小さな種がまかれていきます。
だからグレンの成長は目的ではありません。
果物の不思議を知った結果として生まれるものです。
それこそが実りの森のグレンらしさなのだと思います。
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【果物は人と人をつなぐ】
最近になって気付いたことがあります。
実りの森のグレンでは、ほとんど毎回最後に誰かと果物を食べています。
これは最初から決めていたことではありません。
物語を作り続ける中で自然とそうなっていました。
でも考えてみると、果物は昔からそういう存在だった気がします。
「いちごもらったよ」
「りんご剥いたから食べな」
「スイカ切ったよ」
そんな言葉の中には、いつも誰かの存在があります。
果物はただ食べるためのものではなく、人と人をつなぐきっかけでもあったのかもしれません。
ともだちのたねもまた、そんな果物の持つ優しさから生まれた物語でした。
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【まとめ】
ともだちのたねは、マンゴーの花言葉「友情」と言い伝えから生まれた物語です。
しかし今振り返ると、それ以上の意味を持つ作品だったように思います。
果物から物語が始まること。
ミスター・ポムが不思議の種を渡すこと。
グレンが気付きを得ること。
そして最後に、みんなで果物を囲むこと。
実りの森のグレンという作品の大切な要素が、この一話には詰まっています。
ともだちのたねは、友情の物語であると同時に、実りの森のグレンという世界そのものが芽を出した物語だったのかもし
れません。
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