日記
実りの森のグレン 第1話「なかよしのたね」|さくらんぼから始まった物語
実りの森のグレンの第1話は「なかよしのたね」です。
今振り返ると、この物語には後のシリーズにつながる大切な要素がたくさん詰まっています。
しかし、制作当時はそんなことを考えていたわけではありません。
絵本づくりを始めたばかりで、どんな物語になるのかも分からない状態でした。
だからまずは一本完成させてみよう。
そんな気持ちで作ったのが「なかよしのたね」です。
--------------------------------------------------
【なかよしのたねのあらすじ】
ある日、グレンは森でさくらんぼを見つけます。
どうしてさくらんぼは二つ並んで実るんだろう?
そんな素朴な疑問を持ったグレンは、ミスター・ポムのもとを訪ねます。
そこで果物に隠された不思議を知り、小さな気付きの種を受け取ります。
そして最後には、その種が芽を出します。
大きな冒険があるわけではありません。
敵もいません。
ただ果物の不思議と出会い、少しだけ心が成長する。
それが「なかよしのたね」の物語です。
--------------------------------------------------
【最初にあったのは友情ではなく、さくらんぼ】
実りの森のグレンでは、最初にテーマを決めることはほとんどありません。
まず最初にあるのは、いつも果物です。
「なかよしのたね」も同じでした。
最初にあったのは友情というテーマではなく、さくらんぼという果物でした。
さくらんぼについて調べているうちに、仲良く並んで実る姿や花言葉を知りました。
二つ並んだ実は、まるで仲良しの友達のように見えます。
その姿がとても微笑ましく感じられたのです。
そして、
「もしグレンがこれを見つけたら、どんなことを思うだろう?」
そんな発想から物語が始まりました。
--------------------------------------------------
【実りの森のグレンの作り方】
実りの森のグレンは、果物から生まれる物語です。
まず果物を知る。
花言葉や文化、歴史や特徴を調べる。
その中にある小さな不思議を見つける。
そしてグレンがその不思議に出会い、気付きの種を受け取る。
この流れは、第1話から今も変わっていません。
果物の不思議に出会うこと。
その気付きが心の中で芽を出すこと。
それこそが実りの森のグレンの原点です。
--------------------------------------------------
【まとめ】
「なかよしのたね」は、実りの森のグレンの最初の物語です。
さくらんぼの不思議から始まり、小さな気付きが芽を出すまでを描いています。
今では多くの登場人物や物語が生まれましたが、その原点は変わりません。
果物の不思議に出会い、心に小さな種がまかれる。
その最初の一歩が「なかよしのたね」でした。
実りの森のグレンは、これからも果物の不思議から生まれる物語を描いていきます。
実りの森のグレンを始めました|果物屋が絵本を作る理由
こんにちは。
群馬県桐生市の高級果実専門店 Hashimoto Fruits です。
突然ですが、絵本づくりを始めました。
タイトルは「実りの森のグレン」。
果物たちが暮らす不思議な森を舞台に、主人公グレンが果物や仲間たちとの出会いを通して、小さな気付きを見つけていく物語です。
「果物屋がなぜ絵本を作るの?」
そう思われる方もいるかもしれません。
実は私自身も、数年前なら同じように考えていたと思います。
--------------------------------------------------
【果物屋だからこそ伝えたいこと】
今はスマートフォンひとつで、多くの情報が手に入る時代です。
果物も例外ではありません。
品種や産地、価格や希少性などは、検索すればすぐに調べられます。
しかし、果物を贈る理由や、誰かと果物を囲んだ思い出、その時に生まれた気持ちまでは、なかなか検索では見つかりません。
果物屋として働く中で感じてきたのは、果物には単なる食べ物以上の価値があるということでした。
お祝いの日。
家族が集まる日。
誰かを想う日。
果物は、そんな時間のそばにあることが多いのです。
--------------------------------------------------
【子供たちから教わったこと】
絵本を作るきっかけのひとつに、バドミントン指導があります。
私は学生時代にバドミントンをしていたこともあり、現在は小中学生の指導のお手伝いをしています。
そこで気付いたことがあります。
子供たちは、大人が思っている以上に自分で考え、自分で気付く力を持っているということです。
昨日までできなかったことが、ある日突然できるようになる。
すると、その先は教えなくても自分なりに考え始めます。
私はいつの頃からか、結果そのものよりも、その小さな成長を見ることが好きになっていました。
一方で大人は、芽が出たことよりも、まだ実がなっていないことに目を向けてしまいがちです。
--------------------------------------------------
【ふしぎのたねに込めた意味】
実りの森のグレンには、「ふしぎのたね」という不思議な種が登場します。
この種は、知識や気付きの象徴です。
ひとつひとつは小さなものですが、その積み重ねが人を成長させていきます。
主人公グレンは、私が出会ってきた子供たちの姿です。
そしてミスター・ポムは、答えを教える先生ではありません。
小さな種を渡し、その成長を信じて見守る大人です。
--------------------------------------------------
【実りの森のグレンとは】
実りの森のグレンは、果物をテーマにした創作絵本シリーズです。
しかし私にとっては、単なる果物の物語ではありません。
果物屋として出会った人々の想い。
子供たちの成長を見守った時間。
そして、小さな気付きが積み重なって人が育っていく姿。
そうした体験を物語として残した記録でもあります。
果物の花言葉や文化、季節の魅力も織り交ぜながら、子供も大人も楽しめる作品を目指しています。
--------------------------------------------------
【まとめ】
実りの森のグレンは、答えを教える物語ではありません。
小さな気付きの種を届ける物語です。
この絵本を読んだ誰かの心にも、小さな「ふしぎのたね」が残り、いつか芽を出してくれたら嬉しく思います。
今後も少しずつ物語を公開していきますので、ぜひ温かく見守っていただければ幸いです。








