日記

2026-06-06 11:20:00

実りの森のグレン「ありがとうのたね」|実りの森で育つのは・・・

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実りの森のグレンには、たくさんの果物が登場します。

 

さくらんぼ、マンゴー、メロン。

 

物語を作り始めた頃、私は「果物の不思議を描く作品」を作ろうと思っていました。

 

しかし物語を重ねるうちに、少しずつ気付いたことがあります。

 

それは、実りの森で育っているのは果物だけではないということでした。

 

そのことを強く感じたのが、「ありがとうのたね」です。

 

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【ありがとうのたねのあらすじ】

 

ある日グレンは道に迷ってしまいます。

 

そこで出会ったのが、実りの畑でメロンを育てているターゴさんでした。

 

ターゴさんはグレンに道を教え、メロンを渡し、ミスター・ポムのところへ向かうように伝えます。

 

そして、それ以上は何もしません。

 

一緒について行くこともありません。

 

送って行くこともありません。

 

お説教をすることもありません。

 

ただグレンを信じて送り出します。

 

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【ターゴさんは優しい大人ではなく、信じる大人】

 

この物語を作った当初、私はターゴさんを「優しい大人」として描いたつもりでした。

 

しかし後から読み返してみると、少し違いました。

 

ターゴさんは優しいだけではありません。

 

グレンを信頼しています。

 

だから必要以上に手を貸しません。

 

グレンなら大丈夫だと知っているからです。

 

もし過保護な大人なら、

 

「送って行こうか」

 

「メロンを持ってあげようか」

 

「一緒に行こうか」

 

と言うかもしれません。

 

しかしターゴさんはそうしません。

 

子どもが自分で歩く機会を奪わないからです。

 

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【子どもだけでなく仲間も信じる】

 

ターゴさんは、グレンだけを信じているわけではありません。

 

ミスター・ポムのことも信頼しています。

 

だから、

 

「ミスター・ポムに聞いてごらん」

 

と言うことができます。

 

全部を自分で教えようとしない。

 

全部を自分で解決しようとしない。

 

子どもを信じる。

 

仲間を信じる。

 

そんな大人として描かれています。

 

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【バドミントン指導で感じていること】

 

私は学生時代にバドミントン部に所属していました。

 

その縁もあり、現在は小中学生のバドミントン指導のお手伝いをしています。

 

その中で感じることがあります。

 

大人はつい次の課題を教えたくなります。

 

できるようになったことよりも、

 

まだできないことに目が向いてしまいます。

 

しかし本当に大切なのは、小さな芽が出た瞬間なのではないか。

 

そう思うことがあります。

 

実りの森のグレンで描きたい大人も同じです。

 

答えを与える人ではなく、子どもの中にある力を信じられる人。

 

成長を急がせるのではなく、実るのを待てる人。

 

ターゴさんには、そんな願いを込めました。

 

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【実りの畑で育っていたもの】

 

この物語で実ったのは、メロンではありません。

 

グレンの中に生まれた

 

「ありがとう」

 

という気持ちです。

 

もっと言えば、誰かの優しさを受け取る力です。

 

実りの畑で育っているのはメロン。

 

けれど同時に、グレンの心の中では感謝の気持ちが育っています。

 

だから実りの畑なのです。

 

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【実りの森で育つもの】

 

この物語を書いたことで、私自身も気付きました。

 

実りの森で育っているのは果物だけではありません。

 

友情が実る。

 

優しさが実る。

 

勇気が実る。

 

思いやりが実る。

 

気付きが実る。

 

感謝が実る。

 

実りの森とは、そんな場所なのだと思います。

 

そして物語に登場する「ふしぎのたね」も、単なる知識の種ではありません。

 

誰かの心の中で何かが育ち始めるきっかけの種です。

 

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【まとめ】

 

「ありがとうのたね」はメロンのお話です。

 

しかし本当に描きたかったのは、メロンそのものではありません。

 

人を信じること。

 

誰かの優しさに気付くこと。

 

そして、その気持ちが心の中で実っていくこと。

 

そんな小さな成長を描いた物語です。

 

実りの森で育っているのは果物だけではありません。

 

子どもたちの心の中で育つ、小さな実りもまた、この森の大切な果実なのだと思っています。